生物多様性の保全活動
当社は、インドネシアにおける熱帯林再生プロジェクトや、周辺地域の自然生態系との共生に配慮した駿河台ビル緑地の保全などを通じて、生物多様性の保全活動を行ってきました。
しかし、生物多様性の保全活動は、地球温暖化対策とともに、企業全体が国や市民などと協力して取り組むべき課題となっています。そこで、MSIGは生物多様性の保全活動にさらに貢献していくためにできることを考え、以下の3つの行動を起こしました。
- 1.生物多様性の保全活動をテーマにしたシンポジウム「企業が語るいきものがたり」を定期開催し、企業が生物多様性の保全に取り組むための情報提供を行っています。
- 2.生物多様性の保全活動に高い意欲で取り組む企業ネットワーク「企業と生物多様性イニシアティブ(略称:JBIB)」での共同研究を通じ、得られた成果を企業全体で共有して取組みのレベルアップを図っています。
- 3.2008年5月、ドイツ政府がボンで開催した生物多様性条約第9回締約国会議(COP9)で提唱した「ビジネスと生物多様性イニシアティブ」の「リーダーシップ宣言」に署名し、当社の活動を一層強めていくことを約束しました。
こうした行動によって、当社を含む企業の取組みレベルや社会全体の意識を高めたいと考えています。
ドイツでの企業の生物多様性保全に関する「リーダーシップ宣言」へ署名しました。
2008年5月にドイツで開催された第9回生物多様性条約締結国会議(COP9)において、同政府による「ビジネスと生物多様性に関するイニシアティブ」に参加し、「リーダーシップ宣言」に署名しました。
「ビジネスと生物多様性に関するイニシアティブ」は、2006年のCOP8で企業の生物多様性への積極的な関与の推進が決まったために立ち上げられたもので、世界各国の企業34社(日本からは三井住友海上を含め9社)が参加しています。
リーダーシップ宣言は、以下7つの活動を実行することを宣言するものです。三井住友海上は今後、一つひとつ着実に実行していきます。
ビジネスと生物多様性に関するイニシアティブ リーダーシップ宣言(仮訳)
- 1.企業活動が生物多様性に与える影響について分析を行う。
- 2.企業の環境管理システムに生物多様性の保全を組み込み、生物多様性指標を作成する。
- 3.生物多様性活動の指揮を執り、役員会に報告を行う担当者を企業内で指名する。
- 4.2~3年毎にモニターし、調整できるような現実的かつ測定可能な目標を設定する。
- 5.CSR報告書等にて、生物多様性部門におけるすべての活動と成果を公表する。
- 6.生物多様性に関する目標を納入業者(supplier)に通知し、納入業者の活動を企業の
目標に合うように統合してゆく。 - 7.対話を深め、引き続き改善してゆくために、科学機関やNGOとの協調を検討する。

「企業と生物多様性イニシアティブ(略称JBIB)」に参加します。
2007年11月に三井住友海上が開催した「企業が語るいきものがたりPart1」において、参加された企業の方に生物多様性の保全に関する研究を共同で進めて行くことを呼びかけた結果、各業種を代表する企業16社(2008年4月末現在)の賛同を得、「企業と生物多様性イニシアティブ(Japan Business Initiative for Conservation and Sustainable Use of Biodiversity(JBIB))」が発足しました。
JBIBは、国際的な視点から生物多様性の保全に関する共同研究を実施し、その成果をもとに他の企業やステークホルダーとの対話を図ります。生物多様性の保全に貢献する取り組みを進めるため、以下の5つの活動項目を掲げ、2010年に名古屋で開催される第10回生物多様性条約締結国会議(COP10)に向けて活動を展開していきます。
JBIB活動項目
- 1.生物多様性の保全と持続可能な利用に関する学習
- 2.ステークホルダーとの対話
- 3.グッドプラクティスなどの情報発信
- 4.成果の可視化などに関する研究開発
- 5.生物多様性に関する政策提言
5月12日(月)にはJBIBの第1回総会が開催され、初代会長には三井住友海上の秦会長が選任されました。総会では環境省生物多様性地球戦略企画室の亀澤室長の講演および今年度の活動計画について決定しました。総会終了後、報道機関との記者会見で秦会長から「企業活動も生物多様性の恩恵を受けている以上、保全活動は欠かせない、JBIBが企業における生物多様性保全活動の推進役になれるよう、積極的に取り組んでいきたい。」とJBIB会長としての抱負を述べました。



